ALS嘱託殺人 県内患者に聞く 存在意義、生きる原動力に 高松・岩本豊さん(65) /香川

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蛇のような形をした細長いスイッチを額で触れ、パソコンを操作する岩本豊さん=高松市内で2020年8月1日午後4時48分、金志尚撮影
蛇のような形をした細長いスイッチを額で触れ、パソコンを操作する岩本豊さん=高松市内で2020年8月1日午後4時48分、金志尚撮影

 難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)の女性患者に頼まれ、薬物投与で殺害したとする嘱託殺人容疑で医師2人が逮捕された。この事件に、8年前に同じALSと診断された元特別支援学校校長の岩本豊さん(65)=高松市=が複雑な気持ちを抱いている。取材に自身も安楽死を考えたことがあると明かし、「ALS患者にとって安楽死は日常的に発生する話題の一つ。それほど過酷で人間としての尊厳を打ち砕く病なのです」と訴えた。【金志尚】

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