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古賀市の市立花鶴小学校(光延正次郎校長)は、新型コロナウイルスに関する差別防止に向けた独自の道徳教材「温かい手」を作製し、5、6年生の道徳の授業で活用している。新型コロナの患者の治療や看護にあたる医療関係者への偏見をなくし、敬意を払う内容になっている。【前田敏郎】
児童目線「看護師の母は誇り」
教材を作ったのは児童支援担当の芝尾大樹教諭(38)。市には感染症指定医療機関でコロナ患者の治療にあたる福岡東医療センターがあり、医療従事者の奮闘ぶりを紹介した新聞記事などを参考に、5月中旬から光延校長の助言も受けながら約1カ月かけて完成させた。
教材はこんな内容だ。看護師の母親を持つ主人公の児童が、学校でクラスの児童から「お前もうつっているかもしれないから気をつけろ」と言われ、母親に「もう病院に行かないで」と話す。しかし母親から、患者のために必死で看護し、患者からの「命を救われた。ありがとう」の言葉を励みにしているという話を聞き、働くことや公共の精神の意義に気づき、母親を誇りに思うようになる――。挿絵は同僚の上野栞教諭が担当した。
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