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コロナ時代の保育、どうあるべきか 「家で母親がみればいい」への逆戻り

大日向雅美・恵泉女学園大学長=アートスタジオスズキ提供

 新型コロナウイルスの感染者が増加し、保育施設でも保育士や園児らの感染例が出ている。緊急事態宣言が出た4~5月と同様に、再び全国的な休園や登園自粛が求められるのだろうか。登園できない状態が長期化すれば、親子に与えるストレスは大きくなる。「ウイズコロナ」時代の保育はどうあるべきか、保育や親子関係に詳しい大日向雅美・恵泉女学園大学長に聞いた。【石田奈津子/くらし医療部】

 ――緊急事態宣言中の休園や登園自粛をどう見ていましたか。

 ◆新型コロナの感染拡大で、医療崩壊への懸念はずいぶん言われました。一方で、国や県、市区町村のリーダーから、子どもが家にずっといる状況を気遣ったり、「お母さんお父さんたち大丈夫ですか?」と配慮したりする声は聞こえてきませんでした。医療現場はもちろん大変でしたが、同じくらい親も保育士さんも大変でした。親たちは子どもの世話を託され、会社からは「仕事はテレワークにしたから家で頑張ってね」と背負わされたのです。

 突然の一斉休園の背景には、「家庭で、お母さんが子どもの面倒をみればいい」という日本の古い家族観があると感じました。2015年4月に始まった「子ども・子育て支援新制度」により、「子育てを社会全体で見守る」という新しい流れになったはずなのに、新型コロナで保育の門がぱっと閉じられてしまった。そういう印象を持っています。

 ――親が仕事をしていても、在宅勤務だと預かってもらえないケースもありました。自治体は「どこまで預かるか」という範囲を決めるのに苦労している印象もありました。

 ◆どこかで線を引くという発想よりも…

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