メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

悼む

歌手・弘田三枝子さん=7月21日死去・73歳

弘田三枝子さん

 「かわいい」が「kwawaiwi」、「わたし」は「whatashi」……。サザンオールスターズの話ではない。1961年のラジオから流れてくるパンチの利いた少女の歌声は、日本語が日本語ではなかった。メロディーに乗る言葉も、音符にきちんと当てはまらず、歌の旋律も1番と2番が違っていた。にもかかわらず、「曲の表現はこれしかない」とまで感じさせる歌唱力のすごみ。これは後の大瀧詠一ではないか。童謡しか習っていない子供は、ビックリ仰天。しかも、自分とそんなに年も違わない少女が歌っている姿を見て、もう一度ビックリ。それが弘田三枝子であった。

 当時とて、ひばり・チエミ・いづみの「三人娘」も洋楽は歌っていたし、英米の原曲だって聞こえてはいた。だが、中学生歌手・ミコちゃんの庶民的な雰囲気は、それまでの手の届かぬ芸能人の印象ではなかった。まるでAKB48である。ミコちゃんを経験した者にとって、それ以後のJポップの変遷は、“ミコのデジャブ”でしかなかったのだ。

この記事は有料記事です。

残り257文字(全文682文字)

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 囲碁は「国技」、日本棋院が定款変更 「伝統文化」内外に発信狙う

  2. 「口先だけの謝罪」足立区議へ残る批判 自民は幕引き図る LGBT差別的発言

  3. ORICON NEWS 『きかんしゃトーマス』日本から来た新キャラ“ケンジ”登場 劇場版新作、21年春公開

  4. 米司法省、グーグルを独禁法違反で提訴 米メディア報道 MS以来20年ぶり大型訴訟

  5. ORICON NEWS 『鬼滅の刃』もはや“日本経済の柱”と話題 映画は歴代1位発進、東宝株価が高値更新…企業コラボも恩恵続々

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです