「僕は日本兵を殺した」 元米兵が最後に語った「もう一つの戦争」

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米オハイオ州のホスピスで音楽療法のセッションをする佐藤由美子さん=佐藤さん提供
米オハイオ州のホスピスで音楽療法のセッションをする佐藤由美子さん=佐藤さん提供

 第二次世界大戦を生き抜いたアメリカ人は人生の最後に何を語ったのか。米国在住の音楽療法士、佐藤由美子さん(43)は、オハイオ州のホスピスで出会った退役軍人から、長年秘めてきた戦争の記憶を告白された経験がある。戦後75年となり、戦地に行った世代は最晩年を迎えている。アメリカ人を通して見た「もう一つの戦争」とは――。

 音楽療法士は歌や楽器の演奏を通して終末期の患者や家族をサポートする仕事だ。佐藤さんは働き始めて1年ほどたった2004年、初めて患者の戦争体験に直面した。「僕は日本兵を殺した」。佐藤さんが日本人だと分かった瞬間、サイパンで戦った退役軍人の男性が突然告白した。男性は「本当に申し訳ない」と下を向き、涙をこらえきれない様子で子どものよ…

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