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第103回全国高校野球選手権

第103回全国高校野球選手権大会(8月10~29日)の特集サイトです。

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甲子園に一日の長 花咲徳栄が「校歌」一番乗り 川瀬の立ち上がり攻略

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【大分商-花咲徳栄】一回裏花咲徳栄1死満塁、渡壁が右前2点適時打を放つ=阪神甲子園球場で2020年8月10日、猪飼健史撮影 拡大
【大分商-花咲徳栄】一回裏花咲徳栄1死満塁、渡壁が右前2点適時打を放つ=阪神甲子園球場で2020年8月10日、猪飼健史撮影

 2020年甲子園高校野球交流試合は10日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕し、第1試合は花咲徳栄(埼玉)が3―1で大分商を破った。

 特別な年にようやくたどりついた「甲子園」に、花咲徳栄が一番乗りで校歌を響かせた。例年より2人多い20人の選手が間隔を取って並んで歌うと、新型コロナウイルス感染対策で声を出しての応援を控えた保護者や控え部員らが拍手でたたえた。

 初優勝した2017年を含めて昨夏まで全国選手権に5年連続で出場し、今春のセンバツも4年ぶりの出場を決めていた。前例のない交流試合とはいえ、甲子園での試合は13年夏以来だった大分商に比べ、甲子園での戦いに一日の長があった。

【大分商-花咲徳栄】一回裏花咲徳栄1死満塁、渡壁が右前2点適時打を放つ(投手・川瀬、捕手・末田)=阪神甲子園球場で2020年8月10日、藤井達也撮影 拡大
【大分商-花咲徳栄】一回裏花咲徳栄1死満塁、渡壁が右前2点適時打を放つ(投手・川瀬、捕手・末田)=阪神甲子園球場で2020年8月10日、藤井達也撮影

 一回に先頭の南が敵失で出塁し、プロ注目の大分商の本格派右腕・川瀬の立ち上がりを攻めた。連続四球で満塁とすると、5番・中井の押し出し死球で先制。なおも満塁の好機で、6番・渡壁が打席へ。カウント1―1から内角の直球をファウルした直後、外寄りの141キロを待ってましたとばかりにしっかり踏み込んで右前へ。技ありの一打で2者を還した。

大分商・川瀬のきわどいコース見極め

 140キロ台の直球に多彩な変化球を織り交ぜる川瀬に対し、各打者はきわどいコースを見極めて揺さぶり続けた。その後は追加点こそ奪えなかったが、主導権を渡さなかった。好投の左腕・高森を軸に堅実な試合運びで逃げ切った。

 主将の井上は、開会式で大分商・川瀬とともに行った選手宣誓で、新型コロナウイルスとの闘いや各地で相次ぐ自然災害などに触れ、「今、私たちにできることは一球をひたむきに追いかける全力プレー。多くの皆さまに明日への勇気と活力を与えられるよう、選ばれたチームとしての責任を胸に最後まで戦い抜く」と力強く声を上げた。

 各都道府県では独自大会が行われており、埼玉では8日に開幕したばかり。12日に初戦を迎える花咲徳栄の「夏」は、まだ終わっていない。戦いの舞台は変わっても、宣誓に込めた思いを体現するために最後まで全力でプレーし続ける。【野村和史】

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