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第93回センバツ高校野球

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大分商・川瀬、120球目のベストボール 重い直球で真骨頂 センバツ交流試合

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【大分商-花咲徳栄】力投する大分商の先発・川瀬=阪神甲子園球場で2020年8月10日、久保玲撮影 拡大
【大分商-花咲徳栄】力投する大分商の先発・川瀬=阪神甲子園球場で2020年8月10日、久保玲撮影

 2020年甲子園高校野球交流試合は10日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕し、第1試合は花咲徳栄(埼玉)が3―1で大分商を破った。

 大分商・川瀬にとって、120球目がベストボールだった。六回2死二塁、3球で花咲徳栄の1番・南を追い込むと、「普段から川瀬が投げたい球を投げさせている」という捕手・末田の出したサインは直球だった。もちろん、川瀬の思いも同じ。外角低めに構えたミットに142キロの直球を投げ込み見逃し三振を奪うと、きつくこぶしを握りしめた。

 立ち上がりは甲子園独特の雰囲気に戸惑い、四死球を連発し3点を奪われた。しかし、二回以降は変化球から直球中心に変更し、徐々に調子を立て直した。「どんどん球が重くなっていった」と末田。毎回走者を背負いながらも本塁は踏ませず、149球の粘投と真骨頂の投球を見せた。

 最速148キロの本格右腕としてプロも注目する。新型コロナウイルスの影響で野球ができない期間は走り込みや体幹トレーニングに費やし、球のキレも増した。兄でプロ野球・ソフトバンクの川瀬晃からは前日、スマートフォンに「悔いがないよう頑張って」とメッセージが届いていた。

 初めての甲子園に「プレーができた喜びはあるが、やっぱり勝ちたかった」と悔しさをにじませたが、最初で最後の舞台を「この経験と悔しさを今後の人生に生かしたい」と締めくくった。【尾形有菜】

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