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第93回センバツ高校野球

第93回選抜高校野球大会の特集サイトです。3月19日から4月1日まで阪神甲子園球場での熱戦を全試合ライブ中継します。

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原点回帰の「足攻」で魅せた明徳義塾・奥野 センバツ交流試合

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【鳥取城北-明徳義塾】五回裏明徳義塾1死三塁、鈴木の左犠飛で奥野が生還=阪神甲子園球場で2020年8月10日、久保玲撮影 拡大
【鳥取城北-明徳義塾】五回裏明徳義塾1死三塁、鈴木の左犠飛で奥野が生還=阪神甲子園球場で2020年8月10日、久保玲撮影

 2020年甲子園高校野球交流試合は10日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕し、第2試合は明徳義塾(高知)が6―5で鳥取城北に逆転サヨナラ勝ちした。

 打球が左翼手の定位置付近に上がったのを確認すると、明徳義塾の奥野は「自分の足を信じた」。同点の五回1死三塁。すぐに戻って三塁ベースに白色のスパイクを付けた。捕球とともに一気に加速。頭から滑り込んで雄たけびを上げた。「試合前のシートノックを見て、(左翼手の)送球が安定していなかった。肩も強くなかった」。50メートル5秒7の俊足、そして冷静な分析力で得点を生み出した。

【鳥取城北-明徳義塾】五回裏明徳義塾1死三塁、鈴木の左犠飛で奥野が生還=阪神甲子園球場で2020年8月10日、猪飼健史撮影 拡大
【鳥取城北-明徳義塾】五回裏明徳義塾1死三塁、鈴木の左犠飛で奥野が生還=阪神甲子園球場で2020年8月10日、猪飼健史撮影

 京都府舞鶴市で過ごした小学生の頃から足がめっぽう速かった。鬼ごっこを始めると、友達から「すぐに捕まるから鬼をやらんといて」と、NGが出たほど。「高校でも足で生き残れたら」と磨きをかけ、昨秋からリードオフマンの座を勝ち取った。

 だが、独自大会ではパワーがついたことによる長打狙いが裏目に出た。思うようにチームに貢献できず、準優勝に終わった。「自分勝手な打撃だった」と反省し、最後の試合では原点に回帰した。

 この日は四死球で4度出塁し、2度生還した。「安打は出なかったが、本塁を踏めたのでうれしかった」。縦じまの線が見えないほど真っ黒に染まったユニホーム姿で白い歯を見せた。【安田光高】

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