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著者のことば 肉とすっぽん 日本ソウルミート紀行 平松洋子さん 動物との関係、現場から

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=深野未季さん撮影
=深野未季さん撮影

 ■肉とすっぽん 日本ソウルミート紀行 平松洋子(ひらまつ・ようこ)さん 文芸春秋・1650円

 早朝から山に分け入り、1匹の動物が仕留められる瞬間を何時間も待つ。肉にナイフが入って血が噴き出し、内臓が取り出される様子を一瞬も逃さず見つめる。生々しい現場は読むだけでひるみそうになるが、「この部分を目で確かめるのは当たり前のこと」と笑う。それなくして人間と動物との関係を語ることはできない。「最初から最後までを見て伝えるのが書き手としての仕事。腰を据えました」

 都会的なエッセイストというイメージがあるが、大学では社会学を専攻。執筆の原点はフィールドワークにある。本書では、羊や牛、イノシシ、シカ、カモなど、生きた動物が食用に変わる現場を訪ね、日本の肉食文化の今を探った。

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