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20歳目前、主演作が相次ぐ浜辺美波さん 「個性がないのが私の個性」

連続ドラマ「私たちはどうかしている」に主演する女優の浜辺美波さん=東京都港区で2020年8月5日、玉城達郎撮影

 8月12日スタートの日本テレビ系連続ドラマ「私たちはどうかしている」(水曜午後10時)で、俳優の横浜流星さん(23)とダブル主演を務める女優の浜辺美波さん(19)。殺人事件の容疑者となった母親の無実を証明しようと、正体を隠して老舗和菓子店の跡取り息子、椿(横浜)と結婚する和菓子職人の花岡七桜(なお)を演じる。2017年公開の映画「君の膵臓(すいぞう)をたべたい」で、天真らんまんな少女役を演じ、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。その後も映画やドラマで活躍が続く浜辺さん。今月で20歳になる思いや、女優という仕事の魅力について聞いた。【大沢瑞季】

 ――難しい役柄ですが、自身との共通項はありましたか

 ◆七桜ちゃんは、小さいころの事件によるトラウマがあって。お母さんがいなくなって、自分の足だけで立っているという感覚の強い女の子で、和菓子を作ることだけが希望。そこまで私も共感できるわけではないですけど、いろんなつらい時も、家族やお仕事、食べることのような希望がどれだけ大切で、それがあるから、つらいことも忘れられるというのはすごく分かる。それを自分の中でもっと膨らませて、七桜ちゃんにとって和菓子がどんなに大切かというのを表現できたらなと思いました。

 ――作品の印象は?

 ◆原作は少女漫画だけど、すごくサスペンス、ミステリーの要素が強くて、面白かった。ドラマでじっくり描いたら、絶対にたくさんの方々に楽しんでいただける作品になるんだろうなと。出演できることに、すごく喜びを感じましたし、安心感がありました。絶対面白くなるなと。

 ――横浜さんと初共演ですが、印象は?

 ◆本当に今までお会いしたことがなく、何となくの印象で自分にも他人にも厳しい方で、あまり笑顔を作らない方なのかなと思っていました。ご一緒していくうちに、こんなにもよく笑われる方なのかと。すごくおちゃめで、現場ではムードメーカー。一緒にいて緊張しないし、引っ張ってもらっている。心強いです。ずっと和装なので、小顔が目立つ。和菓子屋さんの当主として、貫禄を感じます。

 ――現場の雰囲気や、他の共演者とのエピソードなど、何か印象的なものがあれば。

 ◆後半、重いシーンも増えてきているんですけど、厨房(ちゅうぼう)のシーンがすごく楽しくて。職人を演じる方々が、集合されているんですけど、私はツボに入っちゃって、5回くらいNGを出しちゃう。それくらい盛り上がったりとかするんです。視聴者の方も、ちょっとクスッと笑えるような。本格的なミステリーもある作品の中では、ちょっとした息抜きになっているかなと思います。

 ――好きになりたくないのに、どんどん好きになっちゃうという気持ちに共感はできますか。

 ◆分からなくはないと思います。恋愛は、私の中でも不可解で未知な世界。何があるか分からない。

 ――横浜さんが演じる椿くんは、率直に男性としてどう思いますか

 ◆椿さんは気性が激しいんですよ。すごく怒ったりとか。私だったら、幸せにはならないかなと思う。多少気が激しすぎるかなと思います。

 ――和菓子作りの作業は、かなり練習したのですか

 ◆今年に入ってから、毎日ではなかったんですけど、1回のレッスンにつき3~4時間はやっていました。元々、細々した作業は好きだったので、和菓子作りは楽しくて。

 ――金沢市のご出身ですが、和菓子は普段から食べていましたか?

 ◆おばあちゃんが買ってくれたりして、みんなで和菓子を食べる習慣が結構ありました。自分の好きな和菓子屋さんもあって。和菓子を食べることで、季節を感じていたなと思います。上京してからは、自分で買いに行けないので、食べる機会は減りましたね。もなかとかおまんじゅうは食べますけど。上生菓子とか桜餅とかは、季節を感じるいいお菓子だなと思います。

 ――和菓子作りの作業は、苦労しましたか

 ◆難しかったです。あんこが手の温度で柔らかくなっちゃったり。爪が長いだけで跡がついちゃうとか。最初は苦戦しましたけど、ちょっとずつ慣れてくると楽しいだけでした。上生菓子を何種類か作れるようになりました。

 ――和服は普段着る機会はありますか? 所作など難しかったですか

 ◆着る機会は、仕事でしかないですね。時代劇で少しだけ着たことはあったけど、現代劇での着物は初めてだったので、またそれは違うなと。季節によって全く柄が違い、楽しかったです。最初は、重心が違うと言われました。洋服は腰でバランスをとるのですが、和服は胸の辺り。「とにかく立ってつられている感覚で」と言われて、結構きつくて。すごく体力消耗していましたね。横浜さんは背筋が伸びてきれいな方なので、目立っちゃうから、すごく頑張って背筋を伸ばしていました。

 ――金沢でのロケは、久しぶりの帰郷でしたか。

 ◆すごく久しぶりでしたね、今年のお正月に帰ったきりですね。金沢の撮影では、地元ということで、初めて家族を呼びました。お母さん、お父さん、弟が来てくれました。これまでは恥ずかしくて、現場に来てもらったことなかったんですけど、20歳を前にちょっとした親孝行みたいな感じになったかなと思います。両親はすごく喜んでいました。私を見られたこともそうですけど、横浜さんに会えたことを一番喜んでいました(笑い)。お父さんは何も言わなかったんですけど、お母さんは「頑張ってて、大変そうだった」「作品が楽しみになった。着物姿が2人ともすごく似合ってて、『和』って感じでいいね」と言ってくれました。

 ――20歳を前に、ご両親への思いは?

 ◆全然親孝行できてないなと思っていて。20歳まで甘えようという意識でずっときたんですよ。甘えるのも親孝行かなと考えていたんです。最近は、実家に帰る回数もすごく少なかったので、これからはできるだけ帰りたいです。みんなでどこかへ行く機会も設けていきたい。コミュニケーションもちゃんととっていきたいと思っています。思春期の真っただ中に上京したので、お父さんとは気まずい時もあったので、ちゃんとこれからもっと仲良くなって、いろいろなところへみんなで行きたいと思います。

 ――デビューのきっかけは、お母さんが新聞で東宝シンデレラオーディションを見て、応募したことと伺っています。

 ◆オーディションは、落ちるつもりで応募していたらしいので。今でも母はびっくりしているし、まだあたふたしていますね、不慣れというか。

 ――たくさんの地元の方が応援していますね。

 ◆今も月1回のペースで地元紙に連載をしていて、ドラマの話を書いたら、読者の投稿欄に80代の男性の方とか、60代の女性の方とかが「作品楽しみです」と書いてくださって。投稿があると、母から写真が送られてきま…

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大澤瑞季

2005年入社。初任地は広島支局。阪神支局、とうきょう支局、おおさか支局、くらし医療部を経て、東京学芸部。

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