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第94回センバツ高校野球

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1人でも多くの選手に 天理2人のマネジャー、ベンチ入り譲る センバツ交流試合

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春のセンバツに合わせ作ったTシャツを着て交流試合の応援に出発する天理の3年生マネジャーの石村蘭さん(左)と沼田真理さん=奈良県天理市で2020年8月11日午前5時29分、小宅洋介撮影 拡大
春のセンバツに合わせ作ったTシャツを着て交流試合の応援に出発する天理の3年生マネジャーの石村蘭さん(左)と沼田真理さん=奈良県天理市で2020年8月11日午前5時29分、小宅洋介撮影

 第1試合一塁側スタンドには、夢の舞台で躍動する選手たちの姿を追いかける天理(奈良)の女子マネジャー2人がいた。3年の石村蘭さんと沼田真理さん。本来ならどちらか1人が記録員としてベンチに入るはずだったが、ある思いから春のセンバツ出場に合わせ作った部のオリジナルTシャツを着て応援席に座った。

 兄が野球をしていた2人にとって、甲子園は憧れの場所。「いつかは自分も」。そんな気持ちで3年間を選手と歩んできた。それだけに春に続き夏まで中止となった時はショックだった。だが、選手たちが翌日には練習する姿を見て「自分たちが落ち込んでどうする」。その姿から計り知れない元気をもらった。そんな中、届いた交流試合開催の朗報。1試合限りの交流試合に「一人でも多くの選手に甲子園で活躍してもらいたい」と2人で記録員としてのベンチ入りを辞退することを申し出た。

 試合では松尾明弥(あきや)選手(3年)が記録員を務めた。惜敗したが「選手たちから諦めないことの大切さを学んだ」と石村さん。沼田さんも「3年間のお疲れ様とありがとうを言いたい」。スタンドから見る選手たちの姿は、より一層輝いて見えた。【小宅洋介】

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