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特集ワイド

在日3世代100年の家族史 父は差別と闘い/叔父は特攻入隊 3代目、国境なき災害支援

戦後、父・曺外石さんが流れ着き、一時期を過ごした「丸五市場」に立つ曺弘利さん。阪神大震災による大きな被害も免れ、今も当時の面影を残したままだ=神戸市長田区二葉町で2020年7月3日、高尾具成撮影

 若き兄弟が並んだ一枚の写真。裏側には「弟 航空隊入隊。別府ニテ」とある。神戸市長田区の建築士、在日コリアン3世の曺弘利(チョホンリ)さん(67)が数年前、親族から手渡されたものだ。写っているのは父・曺外石(ウェソク)さん(撮影当時22歳)と、その弟・曺外徳(ウェドク)さん(同20歳)だ。終戦(朝鮮半島は解放)の前年、兄は徴兵を逃れ、弟は特攻隊に志願した。戦後も2人の間で心の溝が埋まることはなかった。差別や辛苦に遭いながらも、日本社会を生き抜いてきた在日コリアンの3世代、100年にわたるある家族史をたどった。

 曺さんの祖父、曺秉元(ピョンウォン)さんは今の韓国全羅北道(チョルラプクト)・南原(ナムウォン)の出身。日本による植民地化が進み、国策企業が「持ち主不明農地の測量」を名目に、朝鮮人の先祖伝来の土地を奪い、移り住んだ日本人に払い下げていた。そのため現地住民は小作農に転落。秉元さんもその一人で生活苦にあえいでいた。

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