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記者の目

時にあらがう 長崎と沖縄、継承この手で=松村真友(長崎支局)

原爆投下時に遊んでいた場所を訪れた山川剛さん。熱線に襲われてすぐに崖(左)の下にあった防空壕(ごう)に逃げ込んだ=長崎市で2020年5月19日、津村豊和撮影

 「戦争はならん(いけない)」。沖縄戦を体験した祖母に子供の頃からそう教えられた沖縄出身の私(24)が、同じように太平洋戦争で大きな被害を受けた長崎に記者として赴任した。被爆者が凄惨(せいさん)な過去を思い返しながら語る体験は、何度聞いても顔をゆがめてしまうほど悲惨で、つらい気持ちを押して話す姿にいつも心打たれる。だが一方で、沖縄で繰り広げられた地上戦が本土で思ったほど知られていないことと比較し、世界で唯一被爆を経験した「ヒロシマ・ナガサキ」の発信力に嫉妬する自分も、正直いた。

 私の祖母(84)は76年前の1944年、沖縄から長崎に向かう途中で米潜水艦に撃沈された学童疎開船「対馬丸」に乗りそびれ、命拾いした。だが、翌45年の沖縄戦で、祖母の父(私の曽祖父)は「水をくみに行ってくる」と言ってバケツを持って壕(ごう)から出たきり戻ってこなかった。

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