連載
がんで最も進行度が高い「ステージ4」。その告知は、患者にとって世界が一変する出来事だ。ステージ4患者を訪ね歩き、病と共に生きる日々について話を聞く。
- ツイート
- みんなのツイートを見る
- シェア
- ブックマーク
- 保存
- メール
- リンク
- 印刷

がんは、患者本人はもとより、時に家族の人生を変える。家族の支えで穏やかに末期を過ごす患者を取り上げたシリーズ前回(3月15日掲載)を読んだ男性から、手紙が届いた。同封されていたのは、24年4カ月にわたって共に闘病した妻の「最後のラブレター」だった。
●手書きで4枚
手紙の主は静岡県の元大学教授、寺田誠さん(74)=仮名。妻光子さん=同=を2010年、乳がんで亡くした。61歳だった。手紙には、光子さんからの最後の手紙のコピーが同封されていた。便箋に手書きで4枚。「彼女の旅立ちまでの覚悟を読み取っていただければ」という誠さんに改めて話を聞いた。
小さく小さく小さくなって、あなたの体内に入りたいほどあなたが大好きです
この記事は有料記事です。
残り1128文字(全文1437文字)