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拝啓・戦争の時代から~75年後のあなたへ

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拝啓・戦争の時代から~75年後のあなたへ

/1(その2止) 特攻前、19歳の気遣い 食堂へ「オニギリ有難度う」

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爆撃などの位置を計算する「飛行計算盤」を手に戦時中を振り返る小林近義さん。終戦から75年がたち「戦友はもうほとんどいない」と語った=東京都渋谷区で7日、竹内紀臣撮影
爆撃などの位置を計算する「飛行計算盤」を手に戦時中を振り返る小林近義さん。終戦から75年がたち「戦友はもうほとんどいない」と語った=東京都渋谷区で7日、竹内紀臣撮影

 

 愛知県豊橋市にあった青山食堂に送られた軍事郵便の中には、海軍の特攻隊員として出撃したまま帰らぬ人となった俵(たわら)一さんが書いた2枚のハガキがあった。記者がその思いを知りたいと思った人だ。

 「皆様の御元気な顔を今一度見たいです」「峰チャン 出発の時はすみませんでした 哲チャン オニギリ有難度う御座居ました」

 峰ちゃん、哲ちゃんは食堂を営んだ青山はなさんの娘たちだ。文面からは一度豊橋を離れた俵さんが食堂を再訪したことがうかがえる。飾らずに青山さん一家を思いやる19歳の文章に温かさがにじみ出ていた。

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