会員限定有料記事 毎日新聞
札幌市中心部に位置する北海道最大の歓楽街ススキノ。お盆休みまっただ中の8月12日夜、街に活気はない。「例年なら、東京などで働いている人が帰省し、道内の友達と同窓会みたいな感じでにぎわうのに」。カラオケスナック「朱(べに)すずめ」のママ、中村笛美がこぼした。
新型コロナウイルスの感染状況が落ち着いた6月ごろには、客足も徐々に戻り始めていた。しかし、東京都内で7月16日、1日の新規感染者が286人に達し、政府は同日、旅行需要喚起策「Go Toトラベル」で「東京除外」を発表。道への出張を自粛する企業も出始めた。
追い打ちをかけたのが、キャバクラ店でのクラスター(感染者集団)だ。中村は戸惑いを隠さない。「常連のお客さんたちは『札幌に行っても、ススキノに行く勇気ない』って言うんですよ。風評被害、ひどいわ」。高級クラブの男性店長(34)も「キャバクラの一件以来、閑古鳥です」と嘆いた。
この記事は有料記事です。
残り1206文字(全文1598文字)
毎時01分更新
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う「巣ごもり」需要の高まり…
3月で東日本大震災の発生から10年になる。仙台市出身のお笑…
新型コロナウイルスの急速な感染拡大で各地の病床が足りなくな…