「記憶を次代に」 県内の有志が本製作 戦跡や歴史まとめて紹介 /石川

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石川県内の戦跡や戦争の歴史を伝える本を刊行した石川県平和委員会と戦争をさせない石川の会メンバー=金沢市内で、菅沼舞撮影
石川県内の戦跡や戦争の歴史を伝える本を刊行した石川県平和委員会と戦争をさせない石川の会メンバー=金沢市内で、菅沼舞撮影

 県内の戦争遺構・記念碑などの「戦跡」や、被害と加害の歴史、戦後復興と平和活動を一冊にまとめた「記憶の灯(あか)り 希望の宙(そら)へ いしかわの戦争と平和」(A4判130ページ、税込み1300円)が15日、刊行される。戦後75年を迎え戦禍の記憶風化が著しい中、県内有志が製作。「戦跡の背後にある話を学び、記憶を次代に引き継いで」と願う。

 有志は県平和委員会と、戦争をさせない石川の会。金沢はかつて「軍都」と呼ばれ、空襲を免れたこともあり、陸軍第9師団関連施設や、軍需工場、飛行場、地下壕(ごう)跡地などが残る。今回は同委員会が過去につくった戦跡を紹介する「平和ガイドMAP」を改訂した上で、戦争資料の調査・分析結果を反映した。防衛研究所などの資料をひもといて明らかになった、中国人捕虜らの生体実験を繰り返したとされる旧日本軍731部隊や…

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