メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

激動の世界を読む

再び2大国のはざまで 「米中にもの申せる」日本に=アジア調査会会長・五百旗頭真

米西部カリフォルニア州で、演説するポンペオ米国務長官=7月23日、ゲッティ共同

 明治の日本は、非西洋社会の中で初めて近代化に成功し、日清・日露の戦争に勝利して、世界の主要国の一角に加わった。そしてその資産の多くを、第二次世界大戦の敗戦によって失った。

 663年の白村江の戦いをはじめ、日本史上に外地での敗戦がなかったわけではない。しかし1945年の日本は、7年にわたり本土を外国軍に占領される未曽有の事態に陥った。

 そこから、どう再生したのか。最も重要な選択は、日本の主要都市を廃虚とし、原爆を投下して打ちのめした米国との和解であった。吉田茂首相は、武器を置いた以上「よき敗者」となって米国の占領政策に協力し、米国をして日本の再生に尽くさせる方途を選んだ。

 この転換は、米国が戦後の国際秩序をつくり運営する中心にあっただけに重要であった。とりわけ、ブレトンウッズに始まる国際経済体制は、経済復興を最優先する戦後日本にとって不可欠な基盤であった。60年代の経済高度成長は、こうした国際インフラがあってこそ可能となった。

この記事は有料記事です。

残り2603文字(全文3022文字)

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. ジャパンライフに8000万円投じた女性 「安倍首相らが広告塔なので信用」

  2. 新閣僚「人となり報道」は本当に必要か? 香港からの問いかけ

  3. 大坂なおみ選手起用「かわいさ」狙った広告に集まった批判 その背景は

  4. 自民・高鳥衆院議員が新型コロナに感染 国会議員で初

  5. 東京で新たに220人の感染確認 200人超えは6日ぶり 新型コロナ

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです