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拝啓・戦争の時代から~75年後のあなたへ

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拝啓・戦争の時代から~75年後のあなたへ

/2 レイテで「戦死」、実は餓死 親族、初めて知った最期

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小池尊男さんが家族に宛てた手紙。「必ず幸がおとづれる事と思ふ」と妹を励ました=滝川大貴撮影
小池尊男さんが家族に宛てた手紙。「必ず幸がおとづれる事と思ふ」と妹を励ました=滝川大貴撮影

 桃の木が立ち並び「桃源郷」とも呼ばれる山梨県南アルプス市の集落で7月、記者はある男性の家族を捜した。23歳で亡くなった男性が戦地から山梨の家族に向けて思いをつづった軍事郵便を届けるためだ。どのような経過をたどったのかは分からないが、今は軍事郵便保存会(兵庫県)が保管している。

 宛先だった当時の西野村の住所に家はないものの、近くに石碑があった。「昭和二十年七月一日、ヒリッピン群島レイテ島カンキポット山ニ於テ戦死ス」。手紙を送った小池尊男(たかお)さんを弔う碑だった。

 取材を続けると尊男さんのおいである石川清貴さん(68)が横浜市にいると分かった。「すごいな。こんな手紙が……」。石川さんは真剣に見つめた。

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