「魚が死に始めている」 重油流出のモーリシャス コロナと二重の打撃
毎日新聞
2020/8/13 20:55(最終更新 8/13 21:01)
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国際リゾートとして有名な西インド洋の島国モーリシャスの沖合で、商船三井(東京)が運航する大型貨物船「わかしお」が7月に座礁し、その後、燃料の重油が1000トン以上流出した。政府は「環境非常事態」を宣言して対策に当たっているが、既に一部は海岸に達しており、美しい海や生態系への深刻な影響が懸念される。一方、日本政府は海上保安庁の専門家ら6人を国際緊急援助隊として現地に派遣した。
「海が元に戻らなかったら観光地としてどんな価値があるのか」
透き通った海の間を重油が帯状に漂う。油は木々が生い茂る海岸に打ち寄せ、一面を茶褐色に染めた。スコップを使って人海戦術ですくい上げ、袋に――。島の魅力を発信するウェブサイトを運営するルーベン・ピライさん(3…
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