まさかの「車道」でも 沖縄、あまりにも多い「路上寝」 年7000件超、死亡事故も

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沖縄県警八重山署管内で発生した「路上寝」=八重山署提供
沖縄県警八重山署管内で発生した「路上寝」=八重山署提供

 全国の警察の中で沖縄県警だけが取っているとみられる統計がある。「路上寝(ろじょうね)」。その言葉通り泥酔して路上で寝込んでしまうことだが、温暖な気候のためなのか、おおらかな県民性のためなのか、あまりにも件数が多く、車道で寝ている人がひかれる死亡事故も発生していることから、県警が対策に頭を悩ませている。

 「沖縄に来るまで『路上寝』という言葉は知らなかった。沖縄特有の現象だと思う」。こう話すのは2019年12月に就任した県警の宮沢忠孝本部長だ。県警によると、19年に「路上寝」に関する110番通報は7221件あった。歩道ではなく、車道で寝てしまうケースもあり、車にひかれるなどの交通事故は16件で、うるま市などで男性3人が死亡した。

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