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伝えたい・戦後75年

/上 亡き戦友の無念、思い フィリピン沖で漂流、ジャングルで餓死寸前 上野三郎さん /愛知

戦時中の記憶を記した絵と文章の書かれたスケッチブックを手にする上野三郎さん=名古屋市天白区で

 第二次世界大戦の終戦から15日で75年。戦争を知る2人の当事者に体験を語ってもらうとともに、「記憶の継承」の担い手として活動する若者を紹介する。【川瀬慎一朗】

 戦時下で2度召集されながら生き延びた人がいる。名古屋市天白区の上野三郎さん(106)。

 1度目の召集は1939年8月、名古屋薬学専門学校(現名古屋市立大薬学部)に通っていた25歳の時だった。旧日本陸軍の2等兵として中国に渡った。心臓が悪く1年半で戻ることになったが、41年には太平洋戦争が勃発。「とてもアメリカにはかなわないと思ったが、当時はそんなことは言える時代ではなかった」と振り返る。

 2度目の召集は44年6月。輸送船「扶桑丸」が北九州市・門司港を出てフィリピンに向かったが、ルソン島の32キロ沖で米軍の攻撃を受けて沈没した。「その時の場面は今でも脳裏に焼き付いている」。甲板で寝ていたが、海に投げ出され、死を覚悟した。運よくボートに乗り込んで一命を取り留めたが、「ボートは転覆。仲間は次々と亡くなり、辺りは死体の海だった」。十数時間漂流して救出された。「助かったと思った後の意識は無…

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