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金言

ビナードさんの原点=小倉孝保

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 ヒトラーが信頼した建築家で、ナチス・ドイツの軍需相を務めたシュペーアはニュルンベルク国際軍事裁判でこう陳述している。「ラジオと拡声機で8000万人が考えを奪われた。人々の服従は、こうした装置で可能になった」

 ラジオが国民扇動の道具となることに、いち早く気づいたのがナチスだった。1933年に権力を掌握するや帝国放送協会を国営化し、「国民ラジオ」と呼ばれる受信機を普及させる。第二次世界大戦が始まった39年には、国内世帯の7割が受信機を持っていた。普及率は当時、世界最高である。

 先の大戦ではラジオによるプロパガンダは敵国にも向けられた。旧日本軍は捕虜を使い、連合国向けに戦意喪失を狙った電波を流し、米国も42年、「ボイス・オブ・アメリカ(VOA)」を設立してドイツ語と日本語の放送を始めている。ラジオは言葉の爆撃装置となった。

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