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本当に「倍返し」ある? 銀行員たちに聞いたドラマ「半沢直樹」の虚と実<前>

「半沢直樹」第4話の一場面。中野渡頭取(北大路欣也)から辞令を受け取る半沢直樹(堺雅人、右)=TBS提供

 金融業界を舞台にした堺雅人主演のドラマ「半沢直樹」が、4話連続で視聴率20%台を超えるなど絶好調である。そこで描かれる銀行は、派閥争いに不正、密告、左遷……となんとも重苦しい。だからこそ、上司や親会社にも義を貫く半沢に視聴者は喝采を送るのだが、現職銀行員たちに聞くと「一緒に仕事したくないタイプですね」と案外冷ややかな反応が返ってきた。彼らの本音はどうなのか。金融業界を取材してきた記者たちが総力を挙げて聞いた。半沢直樹の虚と実とは――?【岡大介、坂井隆之/統合デジタル取材センター、高橋祐貴/経済部】

 まずは「半沢直樹」に欠かせない派閥争いについて聞いてみよう。これは、役職によって「あるある」「これはない、大げさ」と見解が大きく分かれた。

 ある大手行部長は「誇張はあるけれど、だいたいあんな感じですよ」とあっさり認めた。特にメガバンクはいずれも都銀による大合併を繰り返していることから、出身行で派閥が形成されるのは避けられないという。役員経験のある大手行OBは、「出身行が違えば文化も事務処理の仕方も全然違う。合併してそろえてみても、内面は変えられないのが現実です」と明かす。

 ドラマも、出身行に注目すると面白い。2013年放送時の公式サイトによると、東京中央銀行の中野渡謙頭取(北大路欣也)は旧東京第一銀行出身。前作で中野渡の追い落としを図った大和田暁取締役(香川照之)は旧産業中央銀行出身だ(ちなみに半沢も)。前作で中野渡は、半沢に不正を暴かれた大和田を常務から降格させたが、取締役にはとどめた。

 大手行OBは…

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岡大介

1982年東京生まれ。2007年毎日新聞入社。東芝不正会計、東電改革、コインチェックの仮想通貨大量盗難事件、財務省の公文書改ざん&次官セクハラ発言問題、GAFA規制など取材。共著に「AIが変えるお金の未来」など。酔うとすぐ寝る。ツイッター @oka_mainichi

坂井隆之

1972年、京都市生まれ。広島大学大学院修了。98年毎日新聞社入社。千葉支局を経て、2003年から経済部で日銀、金融庁、財務省などを担当。12年~16年、欧州総局(ロンドン)特派員として、欧州、中東、ロシア、アフリカの経済ニュースをカバーした。20年4月から現職。共著に「AIが変えるお金の未来」(文春新書)など。

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