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安倍首相は「鏡に映った自分」? 佐藤優氏が考えるコロナ対応「成功」の理由

作家の佐藤優さん=2018年4月18日、長谷川直亮撮影

 夏になっても新型コロナウイルスの感染拡大が続く。拡大防止策の一方、Go Toキャンペーンのように、緊急事態宣言下で疲弊した経済を立て直そうとする動きもある。現状をどう見るか、作家の佐藤優さんに聞いた。【聞き手・鈴木英生】

 ――日本の新型コロナウイルスへの対応をどう見ていますか?

 経済の落ち込みも死者数も、欧米より明らかにましだ。経済と感染予防の均衡点をつかめていると思う。社会や政治に余裕があるから、政争も野放しに起きる。ウイルスの封じ込めには誰もが力を合わせないといけないが、その点は不十分。安倍晋三政権の人気は決して高いとはいえない。なのに、対応はうまくいっている。なぜか?

 仏の歴史人口学者、エマニュエル・トッドによると、民主主義には伝統的な家族制度や文化に基づく三つの類型がある。米英仏型と日独型とロシア型だ。米英仏は自由と平等を基礎とする。日独型は、強い家父長制と長子相続による権威主義と不平等主義が根底にある。ロシア型は権威主義と平等主義である。

 日本は、この権威主義がウイルス対策でうまく働いているのではないか。日独や露の民主主義では、為政者が国民を対等なパートナーとみなしにくい。よかれと思って国民生活に介入する。10万円給付のように当たればいいが、アベノマスクのように大外れもある。国民は、自粛などで「主体的」に感染拡大予防策に従う。アベノマスクに愚痴をこぼしても、政権を倒すまではいかない。

 ――…

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