メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

戦後75年

工場空襲被害者・各務原の山田さん 「もう死ぬんだ」覚悟 恐怖の記憶、娘につなぐ /岐阜

 太平洋戦争末期の1945年6~8月、度重なる空襲の標的となり壊滅状態となった各務原市の川崎航空機工業(現川崎重工業)。19歳で工場所長の秘書だった山田カヨさん(94)=同市=は、命からがら地下室に逃げ込んだ。息を潜めながら「ああ、もう死ぬんだ」と恐ろしかった。同僚を何人も失った。

 市内の農家に生まれ、16歳から勤務。東条英機元首相の弟、寿工場所長のもとで働き、書類整理や靴磨きをこなした。仕事は楽しく、誇らしかった。戦闘機増産を鼓舞するポスターのモデルにも抜てきされ、「はつらつとして生産へ」と記した写真入りのポスターが工場じゅうに張られた。

 空襲警報が鳴ったある日、本館ビル2階にいて逃げ遅れた。空襲で既に窓や壁は壊され、何人も亡くなっていた。低空飛行する戦闘機は操縦士の顔が見えそうな近さまで迫り、狙われていると思った。崩れかけた壁の陰で頭を抱え、死を覚悟した。

この記事は有料記事です。

残り491文字(全文876文字)

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 乱交パーティー数十回主催 福岡県警職員を懲戒免職、売春防止法違反で起訴

  2. 「波に乗れた」西部ガス、芽生えた自信 村田1失点完投 鷺宮製作所に競り勝つ 都市対抗

  3. 大都市部高止まり傾向 東京561人、大阪463人 全国最多更新 新型コロナ

  4. 「感染を制御できない」 専門家に強い危機感 会合後に漏れた本音

  5. アイスダンス転向の高橋 まさかのミス「これが試合」 フィギュアNHK杯

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです