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春日太一さん 『日本の戦争映画』

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 ◆春日太一(かすが・たいち)さん

 (文春新書・968円)

「戦争との時間的距離」で再評価

 肩書は「時代劇・映画史研究家」。今をときめく作品よりも、歴史となった映画を研究対象としてきた。「ドラスチックに動いてきたものに興味がある」と、時代劇製作現場の証言、勝新太郎や五社英雄の評伝など、映画界の波瀾(はらん)万丈を掘り起こしてきた。

 本書も、1950年の「暁の脱走」「また逢(あ)う日まで」から95年の「君を忘れない」まで、第二次世界大戦後に日本で作られた戦争映画を概観し、その変遷をたどる。作品を紹介するだけでなく、作り手の戦争体験や戦争観を丹念に探り、映画に込めた思いを解説する。真珠湾攻撃、特攻隊、終戦など扱われる題材は同じでも、描き方の違いを鮮明に浮き上がらせた。

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