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渡邊十絲子・評 『目に見えない傷 ドメスティック…』=レイチェル・ルイーズ・スナイダー著、庭田よう子・訳

『目に見えない傷 ドメスティック・バイオレンスを知り、解決するために』

 ◆『目に見えない傷 ドメスティック・バイオレンスを知り、解決するために』

 (みすず書房・4950円)

保護するのではなく希望を示す

 家庭内になにかしら問題が起きたとき、人は反射的にそれを秘密にしようとする。薬物依存も、性暴力の被害も、家族はその秘密を他人にもらさない。家庭内に加害者がいる問題はなおさらだ。家庭内で起こる暴力(ドメスティック・バイオレンス。以下DV)は、まず問題の存在を第三者が把握することが難しいうえ、他者の介入を拒絶したり、巧妙にかわしてしまう被害者も少なくない。

 じつのところ、DV問題はここがいちばん難しい。専門家の介入に、被害者自身も抵抗する。それは、「解決」のイメージが、被害者と支援者のあいだで乖離(かいり)しているということではないか。

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