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「核のごみ」最終処分場選定 北海道寿都町の「応募検討」は解決の糸口になるか

北海道寿都町の漁港近くの様子=2020年8月13日、高橋由衣撮影

 北海道寿都町(すっつちょう)は、原発の使用済み核燃料から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場の選定に向け、第1段階に当たる「文献調査」への応募を検討していることを明らかにした。「トイレのないマンション」。核のごみの最終処分場が決まらないまま原発が運転されている状況は、そう呼ばれている。寿都町の対応は、問題解決の第一歩になるのか。

「トイレのないマンション」と呼ばれて

 なぜ「トイレのないマンション」と呼ばれているのか。

 政府は、原発で使われた核燃料を繰り返し再利用する「核燃料サイクル政策」を目指している。使い終わった核燃料から再利用できるプルトニウムなどを取り出す一方、残った燃えかすなどを含んだ放射性廃液をガラスで固める。この円筒状のガラス固化体(直径約40センチ、高さ約1・3メートル)が強い放射線を放つことから高レベルの放射性廃棄物、つまり核のごみになる。

 核のごみは熱を持っているため、専用の容器に入れ30~50年は空気で冷やし続けることになる。放射線の強さが安全なレベルに下がるには10万年以上かかるにもかかわらず、最終処分場の当てはないままだったので「トイレがない」と表現された。それが、核燃料サイクル政策が行き詰まる要因の一つになる。

 電力各社はこれまで使用済み核燃…

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