ポスト安倍、続く混戦 「首相の条件」、外相経験3氏の評価は

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 2021年9月に自民党総裁としての任期満了を迎える安倍晋三首相(65)の次を担う党内の「ポスト安倍」レースは、混戦模様が続く。かつて自民党政権では、幹事長、政調会長などの党三役に加え蔵相(現在の財務相)か外相を経験することが、首相・総裁になる条件とされた。第2次安倍政権では外相を務めた3人が、有力候補になり得る。仕事ぶりもそれぞれ個性的で、評価は分かれるが、首相の座を射止められるのか。【秋山信一】

岸田氏 「誠実さ」に定評

 「誠実さ」が評価されるのが、12年12月から約4年8カ月間在任した岸田文雄政調会長(63)だ。第2次安倍政権以降の7年8カ月で、外相、政調会長と一貫して重要閣僚と党三役を務め、経歴は申し分ない。

 15年には日本が韓国の元慰安婦を支援する財団の設立資金として10億円を拠出する案をまとめ、慰安婦問題を巡る日韓合意にこぎつけたが、「岸田氏でなければ拠出金は1桁低く、韓国との交渉がまとまらなかったかもしれない」(外務省関係者)との声もある。広島県選出の衆院議員であり、16年には現職の米国大統領として初となるオバマ氏の被爆地・広島訪問に尽力した。

 在京大使館関係者からも「岸田氏は誠実で信頼できる」との評価があるが、外相時代から対外発信には課題があった。外務官僚が用意した原稿を忠実に読むことが多く、交渉の具体的内容などは「控えなければならない」と答えを避ける場面も目立った。当時の部下からも「もう少し自由に発信をしてもらった方が政治家としては魅力的だ」との声が上がる。

河野氏 「突破力」で注目

 「突破力」で注目されるのが河野太郎防衛相(57)だ。岸田氏の後を継ぎ17年8月に外相となり、2年余で述べ123カ国・地域を訪問するタフネスぶりを発揮。得意の英語を生かして、ジョンソン英外相(現首相)ら各国の外相らと信頼関係を築いた。防衛相に転じてからも、外相時代の人脈をたどって…

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