青森は人口比の公衆浴場数が日本一 多い理由と他県もうらやむ実情を探る

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出町温泉を経営する村上洋一社長(右)と息子で専務取締役の洋祐さん=青森市西滝の同温泉で2020年7月22日、平家勇大撮影
出町温泉を経営する村上洋一社長(右)と息子で専務取締役の洋祐さん=青森市西滝の同温泉で2020年7月22日、平家勇大撮影

 青森県民は「車に風呂道具を積んでいる」といわれるほどの風呂屋好きという。厚生労働省がまとめた「衛生行政報告例」(2017年度)などによると、人口10万人あたりの公衆浴場数は23.7カ所で全国最多。全国平均は2.9カ所で20カ所を超えるのは青森県だけだ。しかし、なぜこんなに多いのだろうか。

「県民は車に風呂道具」

 1980年ごろから県内の公衆浴場や温泉の取材を続け、雑誌「青森の暮らし」などを発行するグラフ青森編集長の下池康一さん(69)によると、要因の一つは家庭用の風呂の普及が遅かったためではないかと指摘する。

 下池さんがこれまでに取材した話によると、県内では家庭用の風呂の普及が全国で最も遅く、家で風呂に入れないことから、公衆浴場が数多く作られたという。下池さん自身も高校生のころまで青森市の実家に風呂がなく、「週に一度、近所の銭湯に入るのが楽しみだった」と振り返る。

 また、県内各地で温泉が豊富に湧くことも背景に…

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