特集

カルチャープラス

カルチャー各分野をどっぷり取材している学芸部の担当記者が、とっておきの話を報告します。

特集一覧

「右派ポピュリズム」の本質とは 「ルポ百田尚樹現象」筆者がたどり着いた答えは

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
石戸諭著『百田尚樹現象 愛国ポピュリズムの現在地』(小学館)
石戸諭著『百田尚樹現象 愛国ポピュリズムの現在地』(小学館)

 ノンフィクションライターの石戸諭さん(36)が新著『ルポ 百田尚樹現象 愛国ポピュリズムの現在地』(小学館)を刊行した。「安倍晋三首相に近い右派論客」とされる百田尚樹氏はツイッターで差別的発言を繰り返す一方、『永遠の0』などベストセラーを生む人気作家でもある。このねじれを「現象」として読み解きながら、今の日本を覆う「右派ポピュリズム」の本質に迫る。

 <この本が面白いのは百田尚樹について書いた4分の1ほど><残りの4分の3は(略)保守論客ではない私には関係ない話>。百田氏は本書について7月6日のツイッターでこうつぶやいた。「そこは裏表のない人で、同じことを対面でも言われました」と笑う石戸さん。「でも<保守論客ではない私>という言葉が象徴的で、彼の自己認識は僕らの知る現実とは違う。その批判のかみあわなさこそ、この本で解き明かしたかったこと」と語…

この記事は有料記事です。

残り2378文字(全文2754文字)

あわせて読みたい

マイページでフォローする

この記事の特集・連載
すべて見る
この記事の筆者
すべて見る

ニュース特集