「右派ポピュリズム」の本質とは 「ルポ百田尚樹現象」筆者がたどり着いた答えは
毎日新聞
2020/8/18 14:00(最終更新 8/21 12:13)
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ノンフィクションライターの石戸諭さん(36)が新著『ルポ 百田尚樹現象 愛国ポピュリズムの現在地』(小学館)を刊行した。「安倍晋三首相に近い右派論客」とされる百田尚樹氏はツイッターで差別的発言を繰り返す一方、『永遠の0』などベストセラーを生む人気作家でもある。このねじれを「現象」として読み解きながら、今の日本を覆う「右派ポピュリズム」の本質に迫る。
<この本が面白いのは百田尚樹について書いた4分の1ほど><残りの4分の3は(略)保守論客ではない私には関係ない話>。百田氏は本書について7月6日のツイッターでこうつぶやいた。「そこは裏表のない人で、同じことを対面でも言われました」と笑う石戸さん。「でも<保守論客ではない私>という言葉が象徴的で、彼の自己認識は僕らの知る現実とは違う。その批判のかみあわなさこそ、この本で解き明かしたかったこと」と語…
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