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なぜ生まれた「帰省警察」 「ラベリング」の独り歩き、マスメディアも加担?

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帰省した男性の実家に置かれていた中傷のビラ=男性提供
帰省した男性の実家に置かれていた中傷のビラ=男性提供

 「さっさと帰って下さい!!」――。新型コロナウイルスの感染が拡大する中で、「自粛警察」「マスク警察」に続き、夏休みに帰省する人を攻撃する「帰省警察」という言葉が話題になった。東京都在住の60代の男性が青森市の実家に帰省した際には、帰省をとがめる内容の紙が実家の玄関先に置かれていた。こうした言葉が生まれる背景と人々の心理について、三浦麻子・大阪大学大学院教授(社会心理学)に聞いた。【山内真弓/統合デジタル取材センター】

帰省警察は正義か

 お盆に実家に帰る人をとがめる「帰省警察」はSNSで話題になり、メディアもとり上げた。中でも話題となったのは、実家の墓の掃除などをするため8月5日に都内から青森市に帰省した男性が、玄関先で見つけた紙に「なんでこの時期に東京から来るのですか?」「良(い)年して何を考えてるんですか? この通りには小さい子も居るのです。そして高齢者もです」などと手書きで書かれていた、というニュースだ。「デジタル毎日」も今月、中傷ビラの写真とともに伝えた。

 ツイッターでは、「帰省警察」への批判が飛び交う。

<帰省警察が厄介なのは、故郷をコロナから守るという言葉を盾にして正義ぶって帰省者をたたくこと>

<マスク警察、自粛警察、帰省警察、正義中毒の人が多すぎて嫌になりますね>

<「警察」と言うから「善」と勘違いをする>

<帰省警察はいるのになぜGoTo警察はいないのか>

 新たに出現した「帰省警察」という言葉について、三浦教授はこう指摘する。

 「リスクに対する感度は個人差が大きいので、『東京から帰ってきた人に近づきたくない』という気持ちが強い人がいらっしゃることは理解できる。でも、家に差別的な中傷ビラを投げるのは、別な話です」

 気になるのが自粛警察、マスク警察に続き「警察」という言葉が相次い…

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