新型コロナウイルスの感染拡大に揺れる学生スポーツ界を描く毎日新聞の連載企画「#最後の1年」の反響特集第2弾は、同じように活動が制限される文化系の部活動の現場の声をお届けします。
「運動部の人たちが最後の1年を失ったのと同じように、私たちも最後の1年を失っているのです」。便箋3枚に自筆で思いを書き連ねた手紙を取材班に送ってくれたのは、札幌市立向陵中3年で吹奏楽部部長の須田羽奈(はな)さん(15)。今月初旬、同校に須田さんを訪ねた。
放課後、札幌市中央区にある同校多目的室で吹奏楽部員たちは合奏の練習に励んでいた。新型コロナウイルス感染防止のため、息を吹き込む管楽器の担当以外の部員はマスクを着用。顧問の田中義啓教諭(54)の指揮で映画の挿入歌や流行曲を軽快に奏でた。統率する須田さんは後列で打楽器を担当しながら部員を見渡していた。
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毎日新聞東京本社運動部。1992年、宮城県生まれ。2014年入社。宮崎、大分両支局を経て、20年から現職。運動経験はないが、高校時代は放送部(朗読)に所属して県大会で優勝。総文祭という文化部の「インターハイ」出場経験も。父と弟2人、妹が元ラガーマンのラグビー一家で育った無類のラグビー好き。
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