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格闘技も、陸上も メークの力でもっと強く アスリート美容最前線

ホッケー女子日本代表候補の選手にオンラインでメークの指導をする花田真寿美さん(右上)=花田さん提供

 もっと強く、より美しく――。そう願うのは、芸術性が評価される新体操やフィギュアスケートなど採点競技の選手だけではない。美を磨くことで、アスリートにはどんなプラス効果があるのか? スポーツ界の美容最前線に迫った。【藤井朋子】

 メークやファッションに関する写真を気軽にネット交流サービス(SNS)に投稿する時代。トップアスリートの間でも「美」について積極的に発信する動きが広がっている。柔道のカナダ代表として2019年世界選手権女子57キロ級で優勝した出口クリスタ(24)もその一人。新型コロナウイルスによる外出自粛期間中の4月、「今だからお家でできることチャレンジ」として自身がメークする動画をインスタグラムに投稿し、ファンを喜ばせた。空手女子組手で東京オリンピック代表の植草歩(28)は6月、明るいオレンジ色のネイルの写真を披露。7月にも「#夏ネイル」「#リーフネイル」というハッシュタグなどを付けたネイルの写真を投稿すると、「涼しげですね」などとコメントが寄せられた。

 こうした意識の高まりは、競技そのものにも好影響を与えるという。「きれいになることで前向きになれたり、自信がついて視線が上がり、姿勢が良くなったりすることを知ってほしい」。表彰式や記者会見の時に選手のメークなどを担当する花田真寿美さん(33)は、そう語る。コロナ禍で5月からはオンラインで眉の描き方やファンデーションの付け方、化粧品の選び方などを選手にアドバイスしている。

 富山市出身の花田さんは小学校3年でバドミントンを始め、強豪の高岡西高では日本一を目指した。部の伝統で髪は角刈り。顔はニキビだらけだった。中学生の頃からおしゃれに興味を持っていただけに、鏡で自分の顔を見るのが嫌になった。薄暗い部屋で化粧の練習をした。中京女子大(現至学館大)でも競技を続けたが、燃え尽きたように感じて2年生の時に競技生活に終止符を打った。

 「(外見に)コンプレックスのあった自分を変えたい」。一念発起し、中京女子大在学中にモデル事務所に入った。丁寧に肌をケアするとニキビは減り、猫背も直った。自信も出てモデルの仕事に打ち込めた。自らの経験を同じように悩んでいるアスリートに生かせればと、16年に「アスリートビューティーアドバイザー」という肩書を作り、美の指導を仕事にした。これまでにスポーツクライミング東京五輪代表の野口啓代(あきよ)(31)やパラトライアスロンのリオデジャネイロ・パラリンピック代表の秦由加子(39)ら多くの選手のメークを担当してきた。

 特に意識しているのは「選手の気持ちが乗るようなメーク」だ。似合ってい…

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