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SUNDAY LIBRARY

平松 洋子・評『メイドの手帖 最低賃金でトイレを掃除し「書くこと」で自らを救ったシングルマザーの物語』ステファニー・ランド/著

底辺を生きる“透明人間”が自らの力で光をつかむまで

◆『メイドの手帖 最低賃金でトイレを掃除し「書くこと」で自らを救ったシングルマザーの物語』ステファニー・ランド/著 村井理子/訳(双葉社/税別1800円)

 最低賃金で請け負うのは、依頼主の家を掃除する「メイド」。床磨き、荷物の整理、バスルームやトイレの掃除……ハウスクリーニングなら何でも引き受けるのが、二十代のシングルマザー、ステファニーの仕事だ。

 『メイドの手帖』は、著者ステファニー・ランドの回想録であり、手記であり、同時代を生きるシングルマザーの物語である。彼女をつねに脅かす貧困、飢え、ホームレス生活、DV、生活保護、病気、福祉の不備……ひとつひとつが社会の軋(きし)みを露(あら)わにする。アメリカでも日本でも、生活の格差あるいは分断が広がり、さらにコロナ禍は「格差社会」の様相を浮き彫りにした。しかし、そこには隣人ひとりずつの生の現実が…

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