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SUNDAY LIBRARY

著者インタビュー 磯﨑憲一郎『日本蒙昧前史』

わかりやすさが是とされる違和感やそんな愚かさへの苛立ちが常にある

◆『日本蒙昧前史』磯﨑憲一郎・著(文藝春秋/税別2100円)

 タイトルにニヤリとする。本を開くと、夏目漱石の『草枕』の冒頭のように諳(そら)んじたくなる名文があり、「グリコ・森永事件」の記述から、硬軟取り混ぜた叙事詩が始まる。作中に流れる時間は、磯﨑憲一郎さんの少年期から青年期と重なる1960年代後半から80年代。

「過去の出来事は、とかく暴力的に単純化されて語られやすい。同時代のことを知っている人の記憶さえ簡単にすり替えられてしまう。70年の大阪万博にしても『みなが輝かしい未来を信じていた』とまとめられがちですが、実際は用地買収などもあって、もっと複雑な受け止め方をされていたはずです。僕自身の記憶とも何か違う。そうやって単色化されていく時間や記憶に抗(あらが)いたいというのがありました」

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