長野・霧ケ峰メガソーラー撤回 水源、貴重な動植物…「国内最大級」住民NO

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「貴重な自然が残るこの場所に、メガソーラーパネルが31万枚も並ぶ予定だったんですよ。計画が撤回されて本当によかった」と話す柴田豊会長=長野県諏訪市の霧ケ峰高原近くの計画地で2020年8月7日午後2時33分、坂根真理撮影
「貴重な自然が残るこの場所に、メガソーラーパネルが31万枚も並ぶ予定だったんですよ。計画が撤回されて本当によかった」と話す柴田豊会長=長野県諏訪市の霧ケ峰高原近くの計画地で2020年8月7日午後2時33分、坂根真理撮影

 長野県諏訪市郊外の霧ケ峰高原周辺で、大規模太陽光発電所(メガソーラー)の建設計画「諏訪市四賀ソーラー事業」(仮称)を進めていた新電力会社Looop(ループ、東京)がこのほど、県などに事業からの撤退を伝えた。事業面積は東京ドーム約40個分で、そこに約31万枚のパネルを並べるという「国内最大級」の開発事業が白紙となり、自然保護を訴えてきた地元住民は胸をなで下ろしている。【坂根真理】

「自然の大破壊行為」

 「自然環境も生活も今のまま継続できるということで、安心しましたね。地域の人もみんな同じだと思います」。「米沢地区ソーラー対策協議会」の柴田豊会長(71)=茅野市=は安堵(あんど)の表情を見せた。

 茅野市米沢地区を流れる横河川の源流域に計画地は位置した。森林伐採や計画地内の表土を削る工事が始まれば川が濁り、田んぼに水を引くことができず米作りに深刻な影響が及ぶ。開発によって土砂災害のリスクが高まることに加え、茅野市民の4分の1が上水道として利用する「大清水水源」が計画地の下流にあるため、水量や水質の変化を心配する住民も多かった。

 2015年に地元…

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