吸引器具持参条件「差別でない」 医療的ケア児の慰謝料請求棄却 名古屋地裁

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請求を棄却した名古屋地裁判決に疑問を投げかける男子生徒の父親=名古屋市中区で2020年8月19日午後5時32分、井口慎太郎撮影
請求を棄却した名古屋地裁判決に疑問を投げかける男子生徒の父親=名古屋市中区で2020年8月19日午後5時32分、井口慎太郎撮影

 たん吸引が必要な愛知県内の男子中学生と両親が、以前通っていた公立小学校で吸引器具を保護者が毎日持参し持ち帰ることなどを通学条件としたのは障害者差別解消法に違反するとして、地元自治体に慰謝料など計330万円の支払いと、今の公立中学校への器具の購入義務付けを求めた訴訟で19日、名古屋地裁の角谷昌毅裁判長は「不当な差別や合理的配慮の不提供には当たらない」として請求を棄却した。生徒側は控訴する方針。

 生徒は気道を確保するチューブを挿入しており、1日に数回、たんを吸引する必要がある「医療的ケア児」。両親は小学校入学時から5年生の11月まで毎日、器具を学校に持参した。生徒側は「持参を通学条件にしたのは障害に対する差別だ」と批判。社会的障害を取り除く合理的配慮を自治体に義務付けた同法に違反すると訴えた。

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