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ゲーム大手・カプコン 巣ごもり需要で業績絶好調 映像ビジネスとの親和性生かした次の一手は

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カプコンの辻本春弘社長=同社提供
カプコンの辻本春弘社長=同社提供

 新型コロナウイルスの感染を防ぐための外出自粛が続き、自宅で楽しめるゲームの存在感は高まっている。価格戦略の柔軟化、映画との連携強化、開発体制の整備――。バイオハザードなど、数々の人気作を生み出してきたゲーム会社「カプコン」(大阪市)の辻本春弘社長(55)にコロナ禍で変わる戦略について聞いた。【聞き手・杉山雄飛】

 ――4~6月期の連結売上高、最終(当期)利益ともに同期で過去最高となりました。

 ◆コロナ禍でも遅延なく新作の(サバイバルホラーゲーム)ソフト「バイオハザードRE:3」を4月に発売できたことに加え、旧作のデジタル(ダウンロード)販売が好調でした。欧米では小売店が営業できない状態になり、従来の(箱などに入ったソフトを店舗で売る)パッケージ型の販売だけでは重大なダメージを受けていたでしょう。数年前からデジタルにシフトさせ、今ではソフト販売の8割を占めるようになりました。

 ――コロナ禍での巣ごもり需要を捉えた好調は続きそうですか?

 ◆現状も欧米などでコロナによる外出自粛はあるため、ゲームを含めたデジタルエンターテインメントを後押しする環境下ではあります。ただ、コロナの影響で日本では在宅勤務を進めたため、4月から1カ月あまり新作ソフトの開発がストップしました。今後、さらに感染拡大となった場合、開発スケジュールが遅れるリスクがあります。

 ――在宅でのソフト開発は難しいのでしょうか?

 ◆これまで労働時間の改善は進めてきましたが、在宅勤務の発想はありませんでした。ソフトの開発には絵や音をつくる専用機材が必要ですし、開発の情報が漏れたら大変です。テレワークで開発できる環境の整備は業界全体の大きな課題です。性能が高い機材の代替法や、情報セキュリティーの問題を考える必要があります。

デジタル販売拡大で機動的な価格戦略

 ――コロナによって、開発するゲームは変わっていきますか?

 ◆弊社は(格闘…

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