連載

戦後75年

毎日新聞デジタルの「戦後75年」ページです。最新のニュース、記事をまとめています。

連載一覧

戦後75年

奈良のシカ密猟の歴史 戦中飢えしのぐため横行、絶滅危機に 「神鹿」の戦後75年

  • ブックマーク
  • メール
  • 印刷
鹿に餌を与える女性。戦後間もない時期(昭和20年代)に米国人が奈良市内で撮影した=奈良県立図書情報館提供
鹿に餌を与える女性。戦後間もない時期(昭和20年代)に米国人が奈良市内で撮影した=奈良県立図書情報館提供

 奈良公園(奈良市)の象徴でもある国の天然記念物「奈良のシカ」。古来、神の使い「神鹿(しんろく)」としてあがめられてきたが、戦中・戦後は食糧難のため密猟や乱獲が横行、絶滅の危機を迎えたことは、現在の平和な光景からは想像しがたい。「奈良のシカ」の歴史に詳しい、奈良教育大の渡辺伸一教授(社会学)と奈良女子大の佐藤宏明准教授(生態学)の考察を交えて当時を振り返った。

 時は春日大社(奈良市)が創建された奈良時代にさかのぼる。春日大社には、平城京を守るために鹿島神宮(茨城県鹿嶋市)から同大社の祭神「武甕槌命(たけみかづちのみこと)」が白い鹿に乗って御蓋山(みかさやま)に降り立ったとの神話が残る。以来、「奈良のシカ」は「神鹿」として神聖視されるようになったといわれる。

この記事は有料記事です。

残り588文字(全文920文字)

あわせて読みたい

この記事の特集・連載
すべて見る

ニュース特集