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匿名の刃~SNS暴力考

「祭り」型と「制裁」型? 炎上に加担する人の動機と特徴とは

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炎上が拡大するのは、マスメディアやネットニュースの影響が大きいという(写真はイメージです)=ゲッティ
炎上が拡大するのは、マスメディアやネットニュースの影響が大きいという(写真はイメージです)=ゲッティ

 なぜ、ネット上の炎上に参加し、誹謗(ひぼう)中傷の書き込みをしてしまうのか。実際に炎上で批判的な投稿をした人たちを調査した興味深い研究がある。彼らの動機が「祭り」型と「制裁」型の二つに分かれる、というのだ。調査を手がけた帝京大の吉野ヒロ子准教授に、二つの型に属する人たちの特徴を聞いた。【牧野宏美/統合デジタル取材センター】

不特定多数と盛り上がる「祭り」と社会的規範を重視する「制裁」

 ――炎上に参加した人の動機を分析していますが、きっかけと研究内容を詳しく教えてください。

 ◆もともと炎上を研究テーマにしようと思ったのは、2013年にアルバイトが悪ふざけをした動画が投稿されて炎上する「バイトテロ」が問題になった時に、アルバイトが働く店や地域とは何の関係もない人がなぜ炎上に参加するのか不思議に思ったのがきっかけでした。

 16年に20~50代を対象としたウェブモニター調査で、炎上した人物や企業に対して批判的な投稿をした人々の傾向を分析しました。「炎上事件について、批判的な投稿をしたことがある」とした288人に対し、その動機を尋ねて分析したところ、「祭り」型と「制裁」型の二つに大きく分けることができました。

 祭り型は「盛り上がっていたから」「誰かをたたいてスカッとしたかったから」などの項目に「あてはまる」と回答した人たちを指します。リアルタイムでネットでつながり、不特定多数と盛り上がることを目的としているとみられます。ちなみに「祭り」とは、もともとネット掲示板「2ちゃんねる」で不特定多数に参加を呼びかけるイベントを指す用語で、各地の吉野家で同じ日に同じメニューを頼む「吉野家祭り」(01年)などが代表例です。

 一方、制裁型は「相手が間違ったことをしたから」「他人に忠告したかったから」などに「あてはまる」と答えた人たちで、社会的な規範を犯した者を制裁し、規範を保とうとする傾向が強いです。

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【ヘイトスピーチ】

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