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町田樹さんの世界

「26時? 何時、それ?」 町田樹さんインタビュー全文公開

閉鎖されるシチズンプラザの存続を訴える元フィギュアスケーターの町田樹さん=東京都新宿区で2020年8月18日、宮武祐希撮影

 東京都新宿区高田馬場のスケートリンク「シチズンプラザ」が来年1月末で閉鎖されることを巡り、元フィギュアスケート選手の町田樹さん(30)が「スケート界の生態系が一気に崩れる」と警鐘を鳴らしたインタビューは大きな反響を呼んだ。だが、町田さんの懸念はフィギュアにとどまらない。今回は、既に紹介した部分も含めてインタビューの内容を余すことなくお届けする。題して「26時? 何時、それ?」。【聞き手・倉沢仁志】

 ――シチズンプラザの閉鎖は大きな影響が予想されます。

 ◆日本のスケート競技者数は年々増えており、都内ではスケートクラブに入るのも1年、2年待ちです。シチズンプラザは、クラブ員らの競技スポーツはもちろん、生涯スポーツや高田馬場周辺の体育活動などの場でもあります。閉鎖はその場が失われてしまうことになります。約200人のクラブ員に加え、都内の20大学のスケート部が150人くらい。それに、これから始めたい人や生涯スポーツとしてスケートを楽しみたい人を含めると毎日の利用者は1000人を超える状態です。東伏見(西東京市・DyDoアリーナ)や東大和(東大和市)、明治神宮(新宿区)などの常設スケートリンクは既にキャパオーバー。ちなみに、これらはほぼ24時間営業です。朝4時半から貸し切りがあって、お昼時は市民サービス事業、それが終わるとまた貸し切りとなります。フィギュアが使ってその後はアイスホッケーです。それも26時(午前2時)とかからですよ。どのリンクもフル稼働している状態でシチズンがなくなるというのは、1000人の行き場がないということ。他のリンクで活動するにしても、どこも都内のリンクは空気がパンパンな状態。これ以上空気が入ると破裂してしまいます。都内のリンクは緩やかなネットワークでつながっていますが、ここが無くなると、都内のスケート文化の生態系が一気に崩れ、環境がより危機的な状況に陥ると思っています。例えば、原生林があったとして、ここを開発したいから他に移すとなっても、その林の生態系をそのまま移すことはできない。それと同じです。

 ――どこも受け入れは難しい。

 ◆私は東伏見で滑っていましたし、東大和の状況も知っています。…

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倉沢仁志

毎日新聞東京本社運動部。1987年、長野県生まれ。2010年入社。高知、和歌山両支局を経て17年から東京運動部。レスリング、重量挙げなどを担当。高校時代には重量挙げで全国高校総体に出場したが、階級で10キロ以上軽い三宅宏実選手の記録には遠く及ばない。

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