大雨時、汚水処理せず放流 35年超か 宇治廃棄物処理公社 /京都

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廃棄物処分地(後方の山)からの染み出た汚水を受ける水槽(右)。大雨時などは処理しないまま川(左)に流していた=京都府宇治市池尾の宇治廃棄物処理公社で、鈴木健太郎撮影
廃棄物処分地(後方の山)からの染み出た汚水を受ける水槽(右)。大雨時などは処理しないまま川(左)に流していた=京都府宇治市池尾の宇治廃棄物処理公社で、鈴木健太郎撮影

 宇治廃棄物処理公社(岡見吉偉理事長)は20日、宇治市池尾の一般・産業廃棄物最終処分地で大雨時などに、染み出た汚水を処理しないまま近くの川に放流していたと発表した。同様の処理を35年以上していた可能性もあるという。汚水を流した川は最終的に宇治川に至るが、府山城北保健所によると、水質の異常は観測されていない。同保健所は廃棄物処理法違反の疑いもあるとして、公社に調査に入った。

 公社には宇治市が全額を出資している。公社によると、汚水の処理施設は1984年完成。1日390立方メートルの処理能力があり、埋め立て処分地2カ所(計約49万1000立方メートル)から染み出た汚水を、基準値以下に処理して川に放流する。

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