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三浦雅士・評 『「中国」の形成 現代への展望 シリーズ 中国の歴史(5)』=岡本隆司・著

『「中国」の形成 現代への展望 シリーズ 中国の歴史⑤』

 (岩波新書・902円)

中国理解に不可欠な清朝分析

 新型コロナウイルスの隠蔽(いんぺい)から始まって、香港問題、チベット問題、ウイグル問題と、次々に明るみに出る非人道的な振舞いから、いまや世界から孤立している中国(あるいは中国共産党)だが、この体質はいったいどこから来たのか。それを考えるうえで示唆に富む一冊。

 本シリーズについてはすでに第二巻『江南の発展』を本欄で取り上げているが、第五巻をも話題にするのは『「中国」の形成』という、まさに現在ただいまの問題意識による。対象は清朝成立から現代にいたる420年間だが、いわゆる「中国」が形成されたのは清朝治下においてであるという見方である。

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