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『エゴ・ドキュメントの歴史学』=長谷川貴彦・編

『エゴ・ドキュメントの歴史学』

 (岩波書店・3300円)

 ここで扱う「エゴ・ドキュメント」とは歴史学の史料としての価値を問題とする。形態としては、書簡、日記、旅行記、回想録、自叙伝、聞き語り、検診記録、警察調書、法廷審問、写真、歌、映画、自画像、メモ、落書きなどがあげられる。ありふれた個人の語りを用いながら、西洋史と日本史の専門研究者10名がそれぞれの事例を分析する。

 「序章」では、研究史をたどりながら、記憶・感情・欲望などの主観性と過去を再構成するための方法論を考察する。中世末期イタリアの「魔女裁判」を扱う章では、審問記録から告白書にいたる段階で、嫌疑をかけられた女性の心の変化の謎が解明される。「話すこと(オーラル)と書くこと(エクリ)の間(あわい)」を主題とする章では、18世紀フランスの女性作家の書簡体小説のなかで、女性の自己表出をめぐって、作家と主人公と…

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