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今週の本棚・話題の本

『「育ちがいい人」だけが知っていること』=永江朗

 はじめて本屋で見かけたときは、マジ、ムカつきましたね。「どうせオイラは育ちが悪いよ、ケッ」と。

 諏内(すない)えみ『「育ちがいい人」だけが知っていること』(ダイヤモンド社・1540円)の発売は今年2月。長くベストセラー・ランキングの上位にある。それだけ「育ちがいい」の吸引力は強いのだ。

 特別なことは書かれていない。「顔見知りでなくても目礼、会釈を」とか、正しい靴の脱ぎ方とか、「家族の自慢は品がない」とか。257項目もの「マナー以前の常識」が書かれているが、この程度のことは、たとえば茶の湯の稽古(けいこ)を1年も続け、茶事などを経験すれば、おのずと身につくものだ。

 著者はやたらと「育ち」を連発するが、ここに並べられていることは育ちとは関係ない。自分の立ち居振る舞いが他人の目にどう映るかを意識し、相手の身になって考える習慣があれば、特に気にすることではない。いくら育ちがよくて、お祖父(じい)さんが総理大臣だったり、お父さんが有名な菓子メーカーの社長だったりしても、人の痛みがわからない人はいるのである。

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