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匿名の刃~SNS暴力考

「怒り伝えないと…」とツイッター開設 木村花さん中傷の女性が語った後悔と恐怖

木村響子さん(右)と学生時代の花さん=響子さん提供

 「私も直接怒りを伝えないといけないと思ってしまった。まさかこんなことになるなんて……」。ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)上で誹謗(ひぼう)中傷を受けていたプロレスラー、木村花さんが死亡した問題で、木村さんを中傷する投稿をした40代の女性が毎日新聞の取材に応じた。問題の投稿をするまでツイッターのアカウントすら持っていなかったという女性が中傷に至った理由と、今の思いは――。【牧野宏美/統合デジタル取材センター】

「コスチューム事件」怒りと不信

 女性は関東在住で、アルバイトをしている。娘を失った悲しみや怒りがつづられた木村さんの母響子さんのインタビュー記事などを読み、「申し訳ないという気持ちを少しでも伝えられたら」と取材に応じることを決めたという。女性の希望で電話での取材になったが、てきぱきとよどみのない語り口で、冷静でしっかりした印象を受けた。

 女性は昨年から、木村さんが出演していたリアリティー番組「テラスハウス」を視聴するようになった。職場で「面白い」と話題になっていたことから興味を持ち、見ているうちに男女の恋愛模様や人間関係の変化などの面白さに「はまってしまった」という。木村さんに対しては、「料理もできて、きちんとあいさつもするとてもいい子」と好印象を持っていた。

 そのイメージががらりと変わったのが番組内で起きた「コスチューム事件」だ。出演者の男性が、木村さんが大事にしていた試合用のコスチュームを誤って洗濯してしまい、着られない状態に。木村さんはその男性を責め、帽子をはたき落としたのだ。

 女性は3月末のネット配信でそのシーンを見て、言いようのない怒りと不快感が残った。木村さんに帽子をはたき落とされた男性は、以前、木村さ…

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牧野宏美

2001年入社。広島支局、大阪社会部、東京社会部などを経て19年5月から統合デジタル取材センター。広島では平和報道、社会部では経済事件や裁判などを担当した。障害者や貧困の問題にも関心がある。温泉とミニシアター系の映画が好き。

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