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愛知知事リコール

愛知県知事の解職請求(リコール)を目指した運動。提出された署名の約8割で無効とみられる不正も判明しました。

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愛知知事リコールは「愛国」か 民族派からも疑問の声 トリエンナーレ補助金

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記者会見で質問に答える愛知県の大村秀章知事=名古屋市中区で2020年4月9日、兵藤公治撮影
記者会見で質問に答える愛知県の大村秀章知事=名古屋市中区で2020年4月9日、兵藤公治撮影

 奇妙な政治運動が続いている。昨年、何かと注目された芸術祭「あいちトリエンナーレ」への補助金支出を決定した愛知県知事をリコール(解職請求)する署名活動である。このイベントが「反日」「日本人の心を踏みにじった」ということなのだが、民族派の著名人からも疑問の声が上がっているのだ。25日にも始まる署名集めの前に、深く考えてみたい。【吉井理記/統合デジタル取材センター】

異なる意見封殺「まずい」

 今年は「右翼」「民族派」と呼ばれる人たちには特別な年である。

 作家・三島由紀夫と、三島が作った「楯の会」幹部、森田必勝が陸上自衛隊市ケ谷駐屯地(東京・市ケ谷)に乗り込み、自衛隊にクーデターを呼びかけて「割腹自決」したのが1970年11月25日。それから50年、今年は半世紀の節目なのだ。

 三島と森田、2人の肖像写真が大きくこちらを見返すJR高田馬場駅近くのビルの事務所。民族派団体「一水会」代表の木村三浩さん(63)が、その三島の言葉をつぶやくのである。

 「……三島先生は1億人がいれば1億人分の天皇への思いがある、一つじゃない、と言っていた。『天皇を侮辱した。許せない。それに加担したり、擁護したりするようなやつは潰す』…

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