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安倍晋三首相が24日、2週連続で東京・信濃町の慶応大病院に通院したことで、自民党内に緊張感が高まっている。首相は2007年にも持病の悪化で第1次政権を終わらせているだけに、党幹部らは首相の体調に気をもんでいる。
「根拠のないうわさ出回っている」
首相は通院について「検査」と説明したが、党内では、持病である潰瘍性大腸炎の悪化に伴う「治療」との見方が広がる。岸田文雄政調会長は24日の記者会見で「しっかりした体調管理のもとでリーダーシップを発揮することに期待する」と述べるにとどめ、二階俊博幹事長はこの日、記者団のコメント要請に応じなかった。首相の健康状態は国政を左右するだけに、党幹部たちの口は重い。
「尾ひれのついた根拠のないうわさが出回っている」と閣僚経験者は不満を口にした。首相の顔色がさえないとの指摘は7月ごろからあり、首相が今月15日、東京・富ケ谷の私邸で麻生太郎副総理兼財務相と約1時間会談した2日後に通院すると「がんなどの重大な病気を抱え、麻生氏にいざという時は首相臨時代理に就くよう依頼したのでは」などの観測が広がった。25日の党役員会や、27日の首相と党幹部らによる最長政権の「お祝い会」が…
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